ミズクラゲの生活史

クラゲラボ:ミズクラゲの生活史

ミズクラゲの生活史を紹介します。

生活史とはその生物個体が生まれて死ぬまでどのような形態や生活の変化を経て一生を終えるかという過程のことです。

ミズクラゲを飼育するにあたってはぜひ理解しておいてもらいたい知識です。

ミズクラゲの個体の一生はプラヌラという小さな粒状の幼生から始まります。

プラヌラはメスのクラゲから放出されます。それは肉眼では見るのが困難なほど小さな幼生です。

プラヌラには体の周りに繊毛が生えていて、この繊毛を動かして水中を遊泳します。

そして海底に適した場所を見つけると、そこに付着しポリプというものに変化します。

ポリプとは肌色をした極小のイソギンチャクのような形をしています。

そして水中のプランクトンを触手で捕えてエサとしています。

よくエサをとらえて成長したポリプは植物のように子株を出して増えていきます。

ポリプには雌雄はありませんのでこの間は自分のクローンを増殖させます。

やがて季節が巡り、時がきたポリプはエサを獲ることをやめ、姿を細長く伸ばし節の入ったこげ茶色の状態になります。この状態をストロビラといいます。

そしてさらに時が進むとストロビラの節の一つ一つが開いたり閉じたりする拍動をはじめます。

拍動を始めたストロビラのそれぞれの節は数日のうちに切り離されて泳ぎ出します。

切り離された節はまるでおもちゃの歯車のようですが、これをエフィラとよび、これが成長して皆さんが認識するところのクラゲとなります。

エフィラを全て放出したストロビラには根本の部分しか残っていませんが、なんとこの部分はまたポリプに戻り増殖し、来年またストロビラとなります。

このように皆さんが目にするクラゲとは彼らの一生の一時期の姿だけを見ているにすぎません。


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