自宅で飼えるクラゲの条件と種類

クラゲは世界中に広く分布しており、その種類は3000種以上あります。

またその形や生態も様々です。

なぜならクラゲは6億年前や10億年前ともいわれる太古の昔に誕生し、世界中の海の様々な環境に適応してきたからです。

海には浅いところもあれば、深海もあります。

また赤道付近の暖かいところもあれば南極や北極などの極寒の場所もあります。

広い太平洋もあれば沿岸の小さな入り江もあります。

そのすべての環境にそれぞれ適応したクラゲが暮らしています。

それに対して自宅の水槽という環境はどのようなところでしょうか。

私は自宅で飼えるクラゲとは次の条件を満たす種類であると考えます。

  1. 手頃なサイズであること
  2. エサの供給が容易であること
  3. 室温で飼えること

それぞれどのようなことか次から詳しく解説していきます。

手頃なサイズであること

まず用意できる水槽の広さが自然の海に比べて圧倒的に狭くなります。

よほどのお金持ちでもなければ何メートルもの大きさの水槽を自宅には置けません。

だいたいの人がせいぜい幅60cmほどではないでしょうか。

クラゲには傘の大きさが1メートルを超えるものや、触手や足のように見える口腕がとても長く伸びるものもいます。

自宅の水槽で飼育するには、まずその水槽の大きさに合ったサイズの種類を選ぶ必要があります。

エサの供給が容易であること

次にエサの問題です。クラゲの中にはクラゲを食べる種類も数多くいます。

そういったクラゲにはエサ用のクラゲもストックする必要があるので、自宅での飼育はあまり現実的ではありません。

自然界で動物プランクトンを食べている種類は市販のブラインシュリンプを孵化させて与えることができます。

プランクトン食のクラゲでもかなり小さな生物を食べている種類の中にはブラインシュリンプの幼生でも大きすぎて食べられない種類もいます。

ミズクラゲに関しては粉末飼料をエサとして与えることもできます。

つまり現実的には孵化させたブラインシュリンプか粉末飼料を食べてくれる種類が適していることになります。

室温で飼えること

地球上の海の95%は深海と言われています。深海とは高圧で光もほとんど届かない暗く冷たい海です。

そういった環境にも多くのクラゲが暮らしていますが、そのような環境で暮らすクラゲは飼育するのが非常に難しいです。

また日本沿岸で見られるクラゲもほとんどが年中姿を見せるわけではなく、決まった季節に現れます。

クラゲにも季節の移り変わりがあるとういことは、種類ごとに適した生息水温があるということです。

自宅でクラゲを飼育するならば、水槽をその種類の適正水温に保たなければなりません。

水温を温める方は比較的容易で、熱帯魚用のヒーターとサーモスタットを利用できます。

問題は冷やす方で、エアコンで室温を下げるか、観賞魚用のクーラーを取り付けて水温を下げます。

この観賞魚用のクーラーはやや高額になるのと、取り付けるには水槽の仕組みに対する知識が必要です。

そういう面では人間の居住環境と同じような室温で飼育できる種類が適していると思います。

自宅で飼うならミズクラゲがお勧め!

以上の条件を満たすクラゲの種類は少なく、手に入りやすさも考慮すると実質的にはミズクラゲとタコクラゲの2種類となります。

カラージェリーは流通しているので手に入れやすいですが、自然ではかなり小さなプランクトンを食べているようで、ブラインシュリンプの幼生はあまり食べない個体が多い印象です。

与えるエサが難しいのでここでは除外しました。またサカサクラゲは飼育しやすいですがあまり浮遊しないので省きました。

タコクラゲはいつでも流通しているわけではなく、夏場に採取されます。

クラゲラボでは年間を通してお届けができ、初心者が一番飼いやすいと思われるミズクラゲの飼育をお勧めしています。



ミズクラゲを飼うならクラゲ飼育スターターセットがオススメです。

詳しくはコチラ→【クラゲ飼育スターターセットのご案内】

クラゲラボ:スターターセット1