ミズクラゲ飼育に必要な設備と道具

ミズクラゲの飼育には下記のような設備と道具が必要になります。

  1. ミズクラゲ専用水槽
  2. ミズクラゲを飼育するための天然海水または人工海水
  3. ミズクラゲのエサ
  4. ミズクラゲ水槽のメンテナンス道具

それぞれについて詳しく解説していきます。

ミズクラゲ専用水槽

別記事で説明したように、クラゲにはフィルターに吸い込まれない工夫がしてある専用水槽が必要です。

ミズクラゲも同様ですが、ミズクラゲの場合はその点さらに繊細だと言えるでしょう。

クラゲの種類によっては体の組織がしっかりしていたり、遊泳力が強かったりして吸い込まれることが少ない種類もいますが、ミズクラゲは体が脆く遊泳力も弱いので吸い込まれやすく、自力では脱出できません。

また一度吸い込まれると、体が崩れて致命傷となります。

ミズクラゲ専用水槽とはそのようなことを想定した水槽となります。

ミズクラゲを飼育するための天然海水または人工海水

ミズクラゲは海に暮らす生き物ですので飼育水は海水を準備する必要があります。

お近くで清潔な海水が汲める方はそれを利用してもらえますが、そのような環境にない方は海水を取り寄せてもらうか、人工海水で飼育水を作ります。

海水は水換えの度に必要となるので、毎回取り寄せるのはあまり現実的ではありません。

したがって多くの方が人工海水を利用することになります。

人工海水とは人工的に組成を自然の海水に近づけた粉状の素を真水に溶かして作ります。

海水の塩分濃度は3.4%ほどです。1リットルの人工海水をつくるには966mlの水に34gの人工海水の素を溶かせばよいことになります。

ここで人工海水にミズクラゲを投入する時に注意することがあります。

それは決して作りたての人工海水にミズクラゲを投入しないということです。

なぜかというと、つくりたての人工海水はまだ成分が溶け切らず、素が顆粒として残っていることがあります。

そうした粒がミズクラゲを傷つけて弱らせてしまいます。

人工海水を使うときはできれば一晩作り置きしておくか、フィルターが付いた水槽で十分に循環させたものを使ってください。

ミズクラゲのエサ

自然では海中にただようプランクトンを食べています。ミズクラゲを飼育するにあたっても天然のプランクトンを与えるのが理想です。

しかしエサやりは基本的に毎日のことなので、天然のプランクトンを取り寄せたり自身で採集に行くのはあまり現実的ではありません。

ではどのようにエサを確保するかというと、市販のブラインシュリンプ卵を利用します。

ブラインシュリンプ(正確にはアルテミア)とは海外の塩湖などに生息する小型の甲殻類で、乾燥した耐久卵を塩水につけると24時間で幼生を孵化させることができる性質から、アクアリウムや水産業の現場で稚魚の飼料生物として広く利用されている生き物です。

ミズクラゲのエサとしてもブラインシュリンプの幼生は有効です。

ブラインシュリンプを利用することで天然のプランクトンを手配するよりはるかに手軽にエサを用意することができます。

ただしブラインシュリンプの孵化にも多少の手間はかかります。

ミズクラゲの良いところは、ブラインシュリンプの準備も負担に思われる方にはその代用品も利用できるところです。

クラゲラボではエサの負担軽減のために粉末飼料を与えることを提案しています。

ミズクラゲ水槽のメンテナンス道具

水槽のメンテナンスとは水槽についたコケを取る作業と飼育水を交換する作業です。

それぞれどのような意味があるかというと、コケ取りは単に鑑賞しやすくするためで、換水は水質を良好に保つためです。

そこで下記のような道具がひつようになります。

  1. 柄付スポンジ
  2. 大きいスポイト
  3. 水をすくう容器とバケツ

それぞれについて解説していきます。

柄付スポンジ

ミズクラゲの飼育を続けているとやがて水槽は汚れてきます。

汚れとは水槽のガラス面に付着したコケや、底にたまったエサの食べ残しなどです。ガラス面のコケはスポンジを使ってこすって取り除きます。

ミズクラゲにも刺胞毒はあります。ほどんどの人は感じないほどの強さですが、気になる方は柄付スポンジを使って水槽に手を入れないように掃除してください。

水槽のコケの発生を抑えるコツは、なるべくライトをつけないことです。

鑑賞するときだけ点灯すればよいです。明るさはミズクラゲの生育に影響しません。

大きいスポイト

水槽の底にエサの食べ残しなどが溜まることがあります。またコケ掃除をした後も取れたコケが溜まります。

そうしたゴミを吸い出すのに大きめのスポイトがあると便利です。

水をすくう容器とバケツ

飼育水の交換は水をすくえる容器とバケツが二つあるとよいでしょう。

水換えの前日に一つのバケツに人工海水を用意しておきます。

水換えの時にはもう片方のバケツに飼育水をすくい出しで排水し、新しい海水をそそぎます。



クラゲラボではミズクラゲ飼育に必要な道具を1セットにしたクラゲ飼育スターターセットをご用意しております。

ぜひクラゲ飼育スターターセットでミズクラゲの飼育を始めてください。

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